Publication 出版歴

1993年11月 
朝日ソノラマより「緑人戦線」出版


 デビュー作です。アイデアと派手さを詰め込んだアクションSFで、結構自信がありました。

 しかし、書き終わったのはいいものの、公募の対象がありません。結局、あっちこっちの出版社に原稿を送ってしまいました。送ったことさえ忘れた頃、朝日ソノラマから出版を決定したとの連絡が来ました。

 北海道に住んでいるので、打ち合わせに東京へ出かけるわけにもいきません。最後まで電話とファックスで済ませてしまいました。つまり、出版社の担当者とは一度も顔を合わせていないのです。それでも自分の作品がちゃんと書店に並んだのですから、驚きです。

 商業的には不発で、現在は絶版です。もしかしたらお近くの図書館にはあるかもしれません。興味があったら検索してみてください。

 それでも、私にとっては満足できる結果でした。なにしろ、ジャケットのイラストを生頼範義さんに描いていただけたのですから。長年憧れていた、世界的に有名なイラストレーターです。スターウォーズ第2作(エピソード5)の、全世界向けのポスターを描いた方でもあります。ぽっと出の新人が望めるグレードをはるかに超えています(当初は大友克洋さんの名前も上がったのですが、断られたそうです)。

手元には原画のカラーコピーしか残っていませんが、これは家宝です。

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内容(「BOOK」データベースより)

札幌中央署の刑事、阿部雅則らは、踏み込んだコカイン取り引き現場の惨状に息を呑んだ。そこには、無数の肉片と化した五人の組長の死体が散乱していたのだ。そして、茫然とする彼らに突然襲い掛かったのは、自らの意志を持つこがごとき“緑色の腕”だった。それは、ヒトと植物の融合体である“緑人”と人類との、互いの存亡を賭けた戦いの序曲だった。期待の新人が人類への警鐘とともに贈る世紀末SFアクション。

内容(「MARC」データベースより)

超常変異生命体、"緑人"出現。期待の新人が人類への警鐘とともに贈る世紀末SFアクション。



2001年6月 
Boon-gate.comにて「暴走ラボ」電子書籍販売開始
現在は配信終了です。


 文芸春秋から出版されなかった「暴走ラボ」が、電子書籍という形で日の目を見ることになりました。インターネットを介した全く新しい出版の形態で、T-timeというソフトを使ってコンピュータの画面上で読書をすることになります。

2000年2月 第17回サントリーミステリー大賞/優秀作品賞受賞の改訂版でした。

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